骨折・転倒予防のための安全な居住環境

転倒は家庭内でも起こりうることであり、安全な生活環境を作ることは、骨粗鬆症患者自身および介護者・家族の安全を守るための大切な要素です。家庭の安全に繋がるリスク要因の中には、普段見落としがちなものが多くありますが、ちょっとした方法で改善することができます。ここでは、家庭での転倒のリスクを減らすために実践できる方法をご紹介します。

家の中は外よりも安全だと感じるかもしれませんが、実はより多くの転倒の危険が潜んでいることがあります。

下の各項目をクリックして場所別の転倒リスク要因と対応策をチェックしてみましょう。

安全な居住環境づくりのためのさらなるヒント

怪我のリスクを軽減するために出来ることは他にもたくさんあります。

  • 棚の高い位置にある物を取る時は安全な脚立を使用するか他の人にお願いする (電球を交換する際も同様)
  • 高い棚に手を伸ばすときや物を置くときは棚から一歩下がって動作を行う
  • 電話は各階の手の届きやすい場所にコードレス電話を設置する
  • 転倒した場合の対処法を事前に考えておく - 救急サービスへの連絡、スマートフォンの緊急連絡機能、地元の警察への連絡、家族や近所の人への連絡など
  • 常に前方を確認しながら荷物を持ち運ぶようにし、特に階段での移動中は慎重に行う
  • 快適で安全な服装を心がける - かかとの滑りやすい靴は避け、調理中に邪魔になるような袖の長い服を避ける
  • 動きを感知して作動するタイプの常夜灯を設置する
  • かがむ時の動作に注意する - 床の物を拾う時は膝を曲げ、背筋を伸ばしたままにする。物を持ち上げる時はから体に近づけて腕からしっかりと抱える