健康的な適正体重について
健康的な適正体重の維持 は骨の健康にとって重要なポイントです。 体格指数 (BMI値) が19以下で低体重の場合、骨粗鬆症のリスクが上昇する事が知られています。
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BMI値
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食欲の減退がみられる虚弱体質の高齢者では骨折のリスクが上昇する事が明らかになっています。特に一人暮らしをしている高齢者の場合、健康的でバランスのとれた食事を継続的に準備することが困難な場合もあり、気付かないうちに栄養不良に陥ってしまうことがあります。タンパク質の摂取不足は栄養不良と関連している場合が多く、その結果筋力低下による転倒リスクの上昇や、骨折した場合の回復不良を招くことがあります。 タンパク質について
神経性食欲不振症などの摂食障害も骨粗鬆症の原因となりうるとされています。特に思春期の女性や20代の女性で低体重の場合、エストロゲン分泌量が低下し、骨粗鬆症のリスクが高まります(閉経後のホルモン分泌と似たような状態です)。
スポーツにおける相対的エネルギー不足 (Relative Energy Deficiency in Sport, REDs) は、利用可能エネルギー不足の状態にあるアスリートの健康に影響を及ぼし、骨の健康を害するリスクが高くなります。
年齢に関わらず健康的な適正体重を維持する事は丈夫な骨作り、そして元気で生き生きとした毎日を送るのに不可欠な条件です。
セリアック病など栄養状態に影響を及ぼす特定の疾患について
セリアック病の人は低BMI値である場合が多く見られます。実際に、炎症性腸疾患 (例:クローン病、大腸炎) を含む消化器系疾患では栄養の吸収が低下し、骨粗鬆症や骨折のリスクが上昇する可能性があります。 こうした疾患の場合、十分量のカルシウム (1,000 mg/ 日) とビタミンDの摂取が必要になります。 サプリメントによる補給の必要性を判断する前に、まず現在の栄養状態をチェックすることが必要となるでしょう。