丈夫な骨作りのための運動・エクササイズの基本知識

運動の強度を上げるタイミング

筋力を高めるための適切なスタートは、運動(反復動作)を15回ほど行った時点で、筋肉に疲労を感じる程度の負荷を設定することです。筋肉が疲労すると、使用している部位に「焼けるような感覚」が生じることがよくあり、これは筋肉がしっかりと働いているサインとも言えます。

たとえばスクワットを行う際には、太ももの上部や腰に「筋肉が焼けるような感覚」を覚えることがあります。筋力を高めるには、ある程度の疲労感(疲れや焼けつくような感覚)を感じる必要があり、決してネガティブな事ではありません。適切なフォームを維持しながら、運動の全可動域で反復動作を完了できる回数は、負荷の調整が必要かどうかを判断する目安になります。 ひとつの目安として、正しいフォームを保ったまま20回以上繰り返しても筋肉に疲労を感じない場合は、その運動の負荷を高めるタイミングです。

運動中の怪我を防ぐためには、正しいフォームを維持することが不可欠です。正しいフォームとは、動作の全可動域を使い、運動中を通して一定の速度を保つことを指します。フォームが崩れるのは、疲労が始まっている、あるいは運動の強度が急激に上がったサインである可能性があります。 フォームを確認するには、鏡を使って自分の動きを運動のアニメーションと比較する方法が有効です。また、友人やパートナー、介護者にアニメーションと照らし合わせてチェックしてもらうのもおすすめです。