丈夫な骨作りのための運動・エクササイズの基本知識

正しい動作や姿勢を心がけること

人間の身体は非常に複雑な動きを可能にします。関節の可動域、筋力、筋肉の柔軟性、そして動きを実行する身体の各部分を協調させる能力が必要です。ダンサーや体操選手が最もよい例です。そして関節や筋肉の可動域が狭まり筋力が衰えると、動作の制御が難しくなる傾向にあります。動作は可能な場合でも、特定の筋肉に過度な負荷をかけすぎて他の筋肉を十分に使わない不適切な方法で行われる場合もあります。こうした体の変化は時間をかけてゆっくりと進行するため気づきにくいのが現実です。体を動かしている時に次の点を意識してみてみましょう。
 
  • 椅子に座る際、ゆっくりと滑らかに腰を下ろさず、勢いよく座ることはないか?
  • 座る動きをとる時に内股気味で膝が内側に動く(あるいは接触する)ことがないか?
  • 動作をどの程度コントロールできているか?
  • 手を使わずに椅子に座ったり立ち上がったりできるか?
  • 歩行・着席・階段昇降時に体が片側に傾いていないか?
ここで紹介する運動やエクササイズを行う場合は、身体の各部位をどれだけ滑らかに動かせているかに注意をして行うようにしましょう。そして動作改善の余地がある箇所がある場合はチェックしておきましょう。